ナッツ界の貴族!?マカダミアナッツの歴史と魅力をひもとく

こんにちは、神戸のおまめさん みの屋です。
今回は「ナッツ界の貴族」とも呼ばれるマカダミアナッツの歴史と魅力に迫ります。
高級チョコレートの中に入っていたり、濃厚でクリーミーな味わいで人気のマカダミアナッツ。
実は、その風格ある味わいにふさわしく、歴史や背景もちょっと“セレブ”なんです。
◆マカダミアナッツの原産地はどこ?
マカダミアナッツの原産地はオーストラリアのクイーンズランド州。
アボリジニ(先住民)の人々が何千年も前から食用にしていたとされ、「ブンヤ・ブンヤ」と呼ばれる地域で自生していました。
西洋に知られるようになったのは19世紀半ば。1857年、植物学者のフェルディナンド・フォン・ミューラーとウォルター・ヒルによって発見され、学名「Macadamia integrifolia」が与えられました。
名前の由来は、ミューラーの親友で化学者のジョン・マカダム博士。
つまり、“マカダミア”とは人の名前なんですね。
◆ハワイで広がったマカダミアナッツ産業
オーストラリア原産のマカダミアナッツですが、世界的な産業として確立したのはハワイでした。
1880年代にオーストラリアからハワイに持ち込まれ、気候が適していたことから商業栽培がスタート。20世紀にはハワイ産のマカダミアが世界中に知られるようになり、「高級ナッツ」のイメージが定着しました。
ハワイ土産の定番「マカダミアチョコレート」は、まさにこの歴史の名残でもありますね。
◆マカダミアナッツの魅力って?
では、マカダミアナッツが“ナッツ界の貴族”と呼ばれる理由とは?
主な魅力を3つにまとめてご紹介します。
① 圧倒的なクリーミーさ
マカダミアナッツの特徴は、なんといっても濃厚でまろやかな口当たり。
脂質が豊富で、加熱するとさらに香りが引き立ち、他のナッツにはない**「リッチなコク」**を味わえます。
② 美容と健康にうれしい脂肪酸
マカダミアナッツにはパルミトレイン酸という珍しい脂肪酸が含まれており、これは肌の潤いを保つ効果が期待されています。
また、悪玉コレステロールを抑えるオレイン酸も豊富で、美容や心臓血管の健康に◎。
③ 加工・アレンジのしやすさ
チョコレート、アイス、バター、ドレッシングなど、幅広い食品に使える万能選手。
その濃厚な味わいが、スイーツにもお料理にも“高級感”を与えてくれます。
◆栽培に手間がかかる=高級の理由
マカダミアナッツが高級な理由のひとつは、生産までに非常に手間と時間がかかることです。
- 木が実をつけるまでに7〜10年以上
- 実の外殻は非常に硬く、特殊な機械でなければ割れない
- 実の収穫後は、品質管理と選別が非常に厳しい
これだけの手間と時間をかけて作られているからこそ、「貴族」と呼ばれるほどの価値があるのです。
◆まとめ:マカダミアナッツは“おいしいだけじゃない”ナッツ
歴史、栄養、味、希少性――
マカダミアナッツには、他のナッツにはない「格」があります。
何気なく食べていたマカダミアナッツも、こうした背景を知ると少し特別な存在に感じられませんか?
みの屋では、そんなマカダミアナッツの魅力をもっと多くの方に知っていただきたいと思っています。