「イチジク」の栄養

Slate plate with tasty dried figs on black wooden table, closeup. Space for text

イチジクは、クワ科イチジク属の落葉高木になる果実のことを指します。果樹として世界中で広く栽培されており、日本でも栽培されています。イチジクの歴史は古く、なんと紀元前まで遡ります。ピラミッドなどの壁画に記録が残っていたり、旧約聖書の中でアダムとイブの話にも登場したりと話題豊富な果実で、かなり昔から重宝されていた果実であることが分かりますね。そして、昔も今も多くの人に食べられているという事実は、それだけイチジクが美味しく、かつ私たちの体にとって良い影響をもたらすということでもあります。そこで今回は、イチジクの栄養について説明していきたいと思います。

まず、イチジクの主な成分には、水溶性食物繊維のペクチンというものがあります。ペクチンは、善玉菌を増殖させ悪玉菌を排除する性質をもち腸の蠕動運動を促すため、下痢や便秘を改善させたり発がん物質の発生を抑えたりする効果があります。また、コレステロール値の上昇を抑え動脈硬化の予防にも役立つ成分でもあります。そのため、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防や改善も期待できます。また、イチジクには植物性エストロゲンが含まれています。イソフラボンのように卵巣ホルモンに近い働きをする物質で、これを摂取することで更年期障害や月経前症候群(PMS)などの症状改善に役立ちます。また、骨形成を活発化させる働きもあるため、加齢とともに問題となる骨粗鬆症の予防にも効果を発揮します。さらに、アントシアニンというポリフェノールもイチジクに含まれますが、これは抗酸化作用があるため、アンチエイジングや動脈硬化を防ぐなどの生活習慣病予防に重要な働きを果たしてくれます。以上のように、イチジクには、私たちの健康にとって欠かせない栄養素を豊富に含んでいることが分かります。

イチジクは、生で食べることもできますが、効率的に栄養を摂取したい方には、ドライフルーツとして食べることをおすすめします。生の時より水分量が減るため、より栄養素が凝縮されるのです。また、イチジクには、水に溶ける食物繊維やペクチンを多く含むため、コンポートやジャムなど、煮汁まで食べられる調理法でアレンジを加えると、栄養素を効率的に摂取できます。ジャムなどは、そのままでも美味しいですし、ヨーグルトやパンにのせて食べても美味しいですよね。ドライフルーツの他にも様々な楽しみ方ができますので、ぜひ参考にしてみてください。

みの屋のイチジクはコチラ

Dried figs on a dark rustic background.
2022.11.22 21:00 | 豆知識